2019.06.28更新
上野樹里が6月28日に開催された、新月9ドラマ『監察医 朝顔』の第1話先行試写会・舞台挨拶に登壇。キャストたちでやりたいことや作品への思いを明かした。
イベントには、共演の時任三郎、風間俊介、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES/ジャニーズJr.)、平岩紙、板尾創路、山口智子も出席。上野は同席した共演者との現場の雰囲気を「和やかで自然体で、撮影が進んでいます。撮影は体力的に大変だったりもしますが、前室で待っている間も楽しいです」とニッコリ。
『のだめカンタービレ』以来、13年ぶりの月9ドラマ主演となる上野。「初めて主演させていただいたドラマが、『のだめ~』。そして年号が変わって、結婚してから初めてのドラマも月9になるんです。自分にとって大きな経験をさせてもらっている枠ですね」としみじみ。
同ドラマは、新米法医学者の朝顔(上野)と刑事の平(時任)という異色の父娘たちが遺体の“生きた証”を探すかけがえのない日々を描く、感涙のヒューマンドラマ。
上野と父親役の時任は、大河ドラマ『江~姫たちの戦国』で浅井家の父娘という間柄を演じたが、時任演じる浅井長政は江(上野)が生まれたての頃に自害をしたため、今回が実質初共演になる。「大河ドラマのときは翻弄されていましたけど、今回はお父さんと一緒に近くにいれますし、時任さんがお父さんですごくうれしいです」とコメントした上野。
一方、時任は上野の印象を「樹里ちゃんは現場でとにかく優しい。鼻をグスっとやったときにティッシュを差し出してくれたり、肩を揉んでくれたりします」と現場でのエピソードを明かしていた。
トークでは、観客からの質問に答えるコーナーも。「絶対に死ぬまでにしたい、でも、あまり大きくない夢は?」という問いに、上野は「(ドラマのキャストや監督)全員でディズニーランドに行きたい!」と宣言。「風間くんや(共演の)志田未来ちゃんがすごく好きなんです。パレードは未来ちゃんに仕切ってもらって、乗り物は風間くんに仕切ってもらっていきたいですね」と期待を寄せていた。
また、ドラマに関するエピソードとしては、朝顔は母親が東日本大震災で行方不明になっているという設定があり、上野がクランクイン前に、実際の被災地である陸前高田市を訪れて、さまざまな場所を巡って地元の人から話を聞いたということも明かされた。
「『グッド・ドクター』(2018年)をやらせていただいたときにたくさんの方に見ていただいて。また社会に貢献できる役に携われたらうれしいなと思っていましたが、今回まさに(そういう役を)演じさせていただきました」と感慨深い様子。
上野は、朝顔を難しい役どころといい、「被災した人が悲しみを背負ったまま前を向いて生きている姿を演じる上で、地元の方に協力していただいて、いろんな所に連れていってもらったり、お話を聞かせていただいて、すごく役作りの上で参考にさせていただきました。一人で役を作っている訳ではなくて、いろんな人の思いを乗せて作品にできることをすごくうれしく思います。『朝顔』を通してその思い届けていきたいです」と感謝の言葉を贈った。
最後に、上野は「素晴らしいキャスト、スタッフ、監督、みんなで力を合わせて、素晴らしい作品を皆さんにお届けしますので、温かい気持ちで見守っていただけたら。死をテーマにしていますが、同時に生きることや過去を背負いながら未来に向かって前向きに生きていく姿を届けられたらと思います」と締めくくった。
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