【6月18日 CNS】日本の国花の桜が、中国と日本の少林寺拳法の交流の絆となった。

 中国・河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)の嵩山(Songshan)にある少林寺(Shaolin Temple)で13日、「少林寺拳法連盟帰山40周年」の記念活動が開催された。

 同連盟の創始者である宗道臣(Doshin So)の娘・宗由貴(Yuuki So)氏ら一行約60人が訪れ、少林寺の方丈(禅宗寺院の僧侶最高職)である釋永信(Shi Yongxin)氏と共に少林寺塔林に桜の木を植え、40年間の友好と今後の中日友好の永続を祈願した。

 少林寺と日本の少林寺拳法連盟の往来は、すでに久しい。日本の少林寺拳法のルーツは中国の少林寺拳法にあり、少林寺は日本の同連盟からは「本山」「魂の故郷」とみなされている。

 釋方丈は、「宗道臣先生が1979年に少林寺に帰山してから、すでに40年が経ちました。日本の少林寺拳法連盟は少林寺の復興建設に何度も支援を行われ、少林寺のため学校建設にも援助をしてこられました。また映画『少林寺』の撮影では特に、宗道臣先生ご自身でも多大な援助をされました」と語った。

 由貴氏はあいさつの中で、「40年前に父のお供で少林寺を訪問させて頂いた時には、寺全体がかなり荒れた状態で、建物も壊れている所が多くありました。40年を経た今日、寺はお香が盛んにたかれ、『観音殿(少林寺の本殿)』の両側の壁画も最初に描かれた頃のような状態に回復しました。これはまさに敬服に値するすばらしいことです」と語った。

 中日友好協会(China-Japan Friendship Association)の朱丹(Zhu Dan)副秘書長は、「中日友好の根幹は民間にある。少林寺と少林寺拳法連盟は半世紀にわたる親密な結びつきがあり、互いの気持ちは深く通じ合い、中日友好の発展に貢献してきた」と述べ、「これからも双方が良好な関係を維持して、中日友好の民間の使者になってほしい」との希望を示した。(c)CNS/JCM/AFPBB News