電子レンジ? 湯煎(ゆせん)? 日本酒は温め方で味に違いが出ます!

2019年2月24日(日)15時0分 ウェザーニュース


2019/02/22 09:33 ウェザーニュース

まだまだ寒い日が続いていますね。こんな日には、ククッと一杯、燗酒(かんざけ)でも、ひっかけたいと思う人もいるでしょう。その燗酒、実は温め方によって、味が違うことを知っているでしょうか?

電子レンジの知られざる弱点?

家で日本酒を温める場合、簡便だからと、電子レンジを使っている人が多いのではないでしょうか。日本酒を電子レンジで温めるのも、もちろん悪くないのですが、ベストな方法ではありません。
電子レンジを使用すると、日本酒に熱が一気に加わって、徳利(銚子)などの容器の中で温度にムラができやすくなります。急激に温められることで、ピリピリした刺激の強い燗酒になることもあります。
「ピリピリした感じのお酒はイヤだな。もっと口当たりのいい、温かいお酒を飲みたいな」。そう思う人もいるでしょう。そういう人には、湯煎(ゆせん)がオススメです。

湯煎がいちばんオススメ!

実際、理想的なお燗の方法は湯煎といわれます。お湯を入れた鍋などの中に、日本酒を入れた徳利や銚釐(ちろり)などの容器を首まで浸ける方法です。お湯の温度は沸騰する手前の80℃ほどが適温で、火元は止めて湯煎します。
たとえば、1合徳利に1合の日本酒を入れて湯煎すると、だいたい2〜3分で40〜45℃に温まります。この温度はぬる燗〜上燗(じょうかん)です。熱燗(約50℃)で飲みたい場合はもう少し長めに、人肌燗(ひとはだかん/約35℃)で飲みたい場合はもう少し短めに湯煎するとよいでしょう。

湯煎では、日本酒が少しずつ温まっていくので、自分の好みに合った温かさでお酒を楽しむことができます。日本酒の種類などにもよりますが、まろやかで柔らかな口当たりを実感できることもあるでしょう。
立春からだいぶ経つとはいえ、寒さなお厳しい如月(きさらぎ)の夜。おでんなどをつまみつつ、温かいおちょこを傾けると、身も心も温まりますよ。

参考資料など

参考/『酒仙人直伝 よくわかる日本酒』(発行:NPO法人FBO)


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