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新世界より(上) (講談社文庫 き 60-1) ペーパーバック – 2011/1/14
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第29回日本SF大賞受賞 第1位
ここは病的に美しい日本(ユートピア)。
子どもたちは思考の自由を奪われ、家畜のように管理されていた。
手を触れず、意のままにものを動かせる夢のような力。その力があまりにも強力だったため、人間はある枷を嵌められた。社会を統べる装置として。
1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。
- 本の長さ488ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/1/14
- 寸法10.6 x 1.9 x 14.8 cm
- ISBN-104062768534
- ISBN-13978-4062768535
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/1/14)
- 発売日 : 2011/1/14
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 488ページ
- ISBN-10 : 4062768534
- ISBN-13 : 978-4062768535
- 寸法 : 10.6 x 1.9 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 19,448位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
お客様のご意見
お客様はこの小説について、以下のような評価をしています: ストーリーや世界観が面白いと高く評価されています。長編の楽しい読後感があり、読者は一気に読むことができます。設定も素晴らしく、舞台設定も素晴らしいと好評です。また、細部まで作り込まれており、現代社会とのつながりを整理できる点も魅力の一つだと言っています。 一方で、描写については不満の声があります。長々と情景や人物・動物等の説明を読みながら映像が浮かんでこないという指摘もあります。 また、物語性に関して意見が分かれているようです。 全体的に、読みやすさと読みやすさのバランスが取れているようです。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。
お客様はこのSF小説について、面白い世界観とストーリーを評価しています。長編の楽しい読後感があり、少年少女向けとしても楽しめるファンタジーだと感じています。また、空想の未来を描いたSFホラーとして高く評価されています。主人公が超能力を持つ人類の存在や、人間の業ともいえる内面をえぐるようなストーリーに痺れてしまったという声もあります。
"初めてsfものを読んだけれどとても面白かったです。引き込まれるような世界観や逼迫したものがたりの展開は緊張感がひしひしと伝わってきました。中巻も楽しみです" もっと読む
"国際便で届いたのですが、カバーと本の本体が破けていたのが残念です。本の内容はとても面白く読ませて貰いました。" もっと読む
"...本書は、単なるSF小説にとどまらず、人間の本質や社会の在り方について深く考えさせられる作品。 貴志祐介の卓越したストーリーテリングと、緻密な世界観の構築が見事に融合したこの作品は、SFファンのみならず、多くの読者にとって忘れられない一冊となる。" もっと読む
"...緊迫の場面を乗り越えると、次は不穏と謎とで物語を引っ張り、そうした緩急をつけた展開はリーダビリティ抜群でキチンと一つの大きな物語を形成してただのドタバタでは終わらない。 けれども物語世界へ入っていくための導入となる数十頁は退屈するかもしれない。..." もっと読む
お客様はこの小説について、最高傑作として高く評価しています。先が気になってしょうがない作品で、おもろいと感じています。細部まで作り込まれており、現代社会との整合性も示されているようです。また、アニメの原作に沿って作られているという指摘もあります。一方で、読書好きには物足りないと感じる声もあります。
"この著者の作品は青い炎しか読んでいないのですが、あれはすごい良かった! 自分の中ではベスト10に入るかな それもあってちょっと期待してたけど… マジモンの小説家が書いた、本気のラノベ?って印象です。..." もっと読む
"...とにかく先が気になってしょうがない作品です。設定や展開にちょっとありきたりなところはありますが、ページをめくる手が止まらなくなる展開力は流石の一言。" もっと読む
"...キャラクター重視、スト−リー性重視の私には、少々物足りない作品。 世界観の描写にとにかく力を入れていて、人間の物語が置いてけぼり、私も置いてけぼり。。。 主人公は強い心を持った娘という設定だけれど、その強さがイマイチ最後までつかめず共感ができませんでした。..." もっと読む
"...ひさしぶりに上中下3巻を一気読みして、そのあとアニメも全部見てしまった。 おもろい。" もっと読む
お客様はこの作品の舞台設定を高く評価しています。設定が素晴らしく、世界観に引き込まれる内容だと感じています。情景がありありと目に浮かぶ表現力も魅力として挙げられています。
"...第二の理由として、能力もので設定は悪くなかったが、主人公が好きになれない。 本形式は主人公が女であり、その少女の回想録という形式をとっているわけであるが、そのなかで、他の生物(知性をもっているが、人間ではない)を虐殺するシーンがある。..." もっと読む
"読みやすい文章と引き込まれる設定が素晴らい。 根幹は暗いものの大人向けのファンタジーとしても楽しめる世界観です。伏線の回収も華麗です。" もっと読む
"めっちゃ面白いです!止まりません!設定も素晴らしく、世界観に引き込まれます!ちなみに読むのは4回目ですが飽きません!" もっと読む
"舞台設定がとても良かったです。 情景がありありと目に浮かぶ表現力も魅力です。 普通でないものに対し排除しなければいられない人間の本能的な恐怖も描かれています。" もっと読む
お客様はこの作品のページ展開力を高く評価しています。ページをめくる手が止まらなくなる展開力や、ページを捲る手が止まらないという表現が好評です。また、舞台設定やキャラクターの魅力的な描写も魅力的だと感じています。
"...後半にかけての展開は息をつかせぬスリルとサスペンスに満ちており、ページをめくる手が止まらなくなる。 本書は、単なるSF小説にとどまらず、人間の本質や社会の在り方について深く考えさせられる作品。..." もっと読む
"...とにかく先が気になってしょうがない作品です。設定や展開にちょっとありきたりなところはありますが、ページをめくる手が止まらなくなる展開力は流石の一言。" もっと読む
"ページを捲る手が止まりません。 次は何が起こるのだろうというハラハラ感と、俗っぽい言い方をすれば'俺得'な舞台設定と、魅力的なキャラクター。 この半年で読んだ本50冊の内のベスト3には入ります。" もっと読む
お客様はこの小説の伏線の回収について高く評価しています。伏線の回収が華麗で、ディティールの精妙さに感心し、時折「これは示唆に富む」などと想像力を走らせると述べています。また、著者がイメージした壮大な「もう一つの社会」についても驚いているようです。
"少年少女向け,大人も楽しめるSF小説。著者がイメージした壮大な「もう一つの社会」に酔い痴れ,そのディティールの精妙さに感心し,時折,「あ,これは示唆に富む」などと勝手に想像力を走らせるのが,この本の正しい味わい方だ。 「人物の描き方が極めて単純,子供向けだ。」..." もっと読む
"...主人公の手記として、一人称で語られていますが、それがさらに緊迫感を増しています。伏線の回収も良く、いちいち納得。ジャンルとしては破滅後の世界を描く近未来SFといったところ。 後半からは怒濤の展開で読むのが止まらなくなり、寝るのも惜しんで一気に読み終わりました。こんな本は久しぶりです。" もっと読む
"読みやすい文章と引き込まれる設定が素晴らい。 根幹は暗いものの大人向けのファンタジーとしても楽しめる世界観です。伏線の回収も華麗です。" もっと読む
お客様はこの小説について、読みやすさと読解力に意見が分かれています。長編ですが読みやすく、活字に慣れていない若い人も読めるようです。また、登場人物たちの心理描写や世界の秘密が秀逸で、読み手は飽きることが無いと評価しています。一方で、稚拙すぎる文章で分からないニュアンスがあるという指摘もあります。
"...ゲームの世界と現実が入り混じって交錯し、そこに人の心を入れ、登場人物に愛情を注ぐとこうなるのではないだろうか。きっとこの本は活字に慣れていない若い人も読める。そして共感できると思う。まだ上しか読んでないから続きを読む。Kindle Unlimitedで読ませていただけることに感謝する。" もっと読む
"...稚拙すぎる文章で分からないニュアンスもありますが、興味の湧いた方は是非読んでみてはいかがでしょう。 読書が苦手な方は手始めにアニメを見てから全体的なイメージを付けて読むとかなり楽しめると思いますよ!" もっと読む
"...物語の進行とともに明らかになる世界の秘密や、登場人物たちの心理描写が秀逸で、読み手は飽きることが無い。 後半にかけての展開は息をつかせぬスリルとサスペンスに満ちており、ページをめくる手が止まらなくなる。..." もっと読む
"もともとアニメを見ていたのですが、おそらくカットされてる部分が多そうだな~と思い、原作が読みたくなりました。 やはり小説のほうが事細かに描かれていて、おもしろかったです。" もっと読む
お客様はこの小説の物語性について意見が分かれています。一部のお客様は、謎だらけのまま物語が進行し、徐々に氷解していくと評価しています。一方で、いくつかのお客様は、話のありきたりさや長い物語であることや、恐怖寓話のような要素があることを指摘しています。また、上下纏めて扱うことで恐ろしさが増すという声もあります。
"...ほぼ無限の力を手にした人類を描いている。世界観が細部までよく練られていて、特に人間の業ともいえる、内面をえぐるようなストーリーに痺れました。 主人公の手記として、一人称で語られていますが、それがさらに緊迫感を増しています。伏線の回収も良く、いちいち納得。..." もっと読む
"...キャラクター重視、スト−リー性重視の私には、少々物足りない作品。 世界観の描写にとにかく力を入れていて、人間の物語が置いてけぼり、私も置いてけぼり。。。 主人公は強い心を持った娘という設定だけれど、その強さがイマイチ最後までつかめず共感ができませんでした。..." もっと読む
"...世界観に引き込まれてしまう。 至るところに自然と伏線が散りばめられていて、謎だらけのまま物語は進行しそれが徐々に氷解していく。 ただ難解な表現や用語が多く作者の知識のひけらかしのような部分も見受けられるので、行を飛ばして読みたくなってしまう時もあった。..." もっと読む
"上下纏めて扱う.極度に恐ろしく,かつ長い物語で,二晩うなされてしまった.これはSFではない.恐怖寓話の一種であろう.約千年後,呪力を使える新しい人類の話で,彼らは我々の子孫ではない.語り手渡辺サキが住む神栖66町は日本に九つしか存在しない(総人口約5万)コロニーの一つである.何故66なのか ?..." もっと読む
お客様はこの小説について、以下のような評価をしています: SF作品として描かれる世界観が陰鬱で、物語を作る能力が足りないと感じています。長々と情景や人物・動物等の描写を読まされる割に全く映像が浮かんでこないという指摘があります。また、展開が強引だったりご都合主義だったりする箇所があり、読者の感情移入に欠ける点も指摘されています。登場人物の描き方が極めて単純で子供向けだと感じているようです。一方で、ストーリー展開については魅力があるものの、登場人物に魅力がなく感情移入ができないという指摘もあります。
"...超能力が存在すると仮定した世界は一体どうなるのかを深く洞察してみたらこうなりました、という本。それによって描かれる世界はなかなかに陰鬱で、背理法的に超能力の存在を否定したいのではないかとさえ思えます。 個人的に大きなテーマだと受け止めたものは2つ。..." もっと読む
"...下巻で面白くなるとのレビューもありますが、上巻途中にて脱落です。どこかで読んだような、見たようなストーリー展開と、登場人物に魅力がなく感情移入ができません。アニメっぽいのかな。ゲームっぽいのかな。とにかくダメでした。" もっと読む
"上中下全て読みました。 最後まで読みたくなる程ストーリーに魅力はあると思いますが、時代背景や文化等の設定が大雑把でのめり込むことができませんでした。 所々に挟まれるグロテスクな描写も少しわざとらしく感じてしまい、鼻につくだけで魅力的とは言い難かったです。..." もっと読む
"...きっとこの本は活字に慣れていない若い人も読める。そして共感できると思う。まだ上しか読んでないから続きを読む。Kindle Unlimitedで読ませていただけることに感謝する。" もっと読む
イメージ付きのレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2024年8月11日に日本でレビュー済みAmazonで購入初めてsfものを読んだけれどとても面白かったです。引き込まれるような世界観や逼迫したものがたりの展開は緊張感がひしひしと伝わってきました。中巻も楽しみです
- 2024年7月20日に日本でレビュー済みAmazonで購入なんだか怖いのですよ。この話。1000年後の日本。本当にこうなってはいないと思うけど。作者はゲームをやってるのかしら?ゲームの世界と現実が入り混じって交錯し、そこに人の心を入れ、登場人物に愛情を注ぐとこうなるのではないだろうか。きっとこの本は活字に慣れていない若い人も読める。そして共感できると思う。まだ上しか読んでないから続きを読む。Kindle Unlimitedで読ませていただけることに感謝する。
- 2024年5月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入最初は色々な教育などの説明や
観察行動が細かく描かれていて興味を惹かれましたが、途中から奇妙な生物が増えてきてしまって、少し混乱して理解が難しく、私は読みづらくなってました。
- 2024年9月23日に日本でレビュー済み下巻まで読み切って、ついでにアニメも全て観てきました!
表現が独特ながらも想像しやすい言葉遣いで、小説初心者ながらも楽しんで読めました。
答え合わせの目的でアニメも観ましたが、世界観など想像通りでした。
序盤に出てくる生物や設定が後々効いてくるのは、点と点が繋がるような気持ちよさがあり
毎晩寝不足になるほど没頭してしまいました!
また、アニメで見たスクィーラが思ったよりきもかったです(笑)
- 2024年8月11日に日本でレビュー済みAmazonで購入敬称略。
本書は、貴志祐介による壮大なSF小説で、1000年後の日本を舞台にしている。
この物語は、超能力を持つ人類が築いた理想郷の裏に潜む恐怖と謎を描いている。
物語は、12歳の主人公・渡辺早季とその仲間たちが、学校生活を送りながら「呪力」を習得する過程から始まる。
一見平和で牧歌的な世界だが、次第にその裏に隠された厳しい管理体制や消えた子供たちの謎が明らかになっていく。
特に、外来バケネズミとの遭遇や、学校の外での冒険が物語の緊張感を高めていく。
貴志祐介の筆致は、細部にわたる描写と緻密な世界観の構築に優れており、読者を物語の中に引き込む。
特に、呪力を持つ子供たちの成長と葛藤がリアルに描かれており、読者は彼らの冒険を通じて、理想郷の裏に潜む恐怖と対峙することになる。
物語の進行とともに明らかになる世界の秘密や、登場人物たちの心理描写が秀逸で、読み手は飽きることが無い。
後半にかけての展開は息をつかせぬスリルとサスペンスに満ちており、ページをめくる手が止まらなくなる。
本書は、単なるSF小説にとどまらず、人間の本質や社会の在り方について深く考えさせられる作品。
貴志祐介の卓越したストーリーテリングと、緻密な世界観の構築が見事に融合したこの作品は、SFファンのみならず、多くの読者にとって忘れられない一冊となる。
- 2020年5月30日に日本でレビュー済みAmazonで購入上中下まとめてのレビューです。
超能力。フィクションの世界では時々出てきますし、もし存在したらあんなことやこんなことができるしと夢が広がりますが、本当にそうだろうかと。超能力が存在すると仮定した世界は一体どうなるのかを深く洞察してみたらこうなりました、という本。それによって描かれる世界はなかなかに陰鬱で、背理法的に超能力の存在を否定したいのではないかとさえ思えます。
個人的に大きなテーマだと受け止めたものは2つ。ひとつは、呪力(物語のなかでは念力をこう呼ぶ)の存在が教育を含む社会体制にどのような影響を与えるのか。もうひとつは、無意識の存在など精神分析学的な視点から見た、人間の精神と超能力の関係。
物語の世界の社会制度や習慣については、現代人から見ると「えっ」となるような設定が徐々に明らかになっていきますが、どれも超能力の存在に起因する合理的な理由が用意されており、その合理性について自分なりに考えながら読むのがひとつの楽しみどころ。
そして、人間には普段表に出している自我のほかに、本人も自覚していない無意識が存在するとされます。精神の力が外界に作用する世界において、無意識は一体何をやらかすのか、それによる影響を抑えるためにこの社会はどのような装置を生んだのか(八丁標)。また精神疾患について、たとえば我々の世界には統合失調症という病気があり、妄想や幻覚を引き起こしますが、呪力をもつ人間の精神疾患は何を起こすのか(業魔)。これらの設定や思考実験を追うのもとても楽しい。
ちなみに八丁標に関してですが、物理的な注連縄それ自体に呪力漏出を制御する力があるわけではないはず。「呪力のある世界では共同幻想が現実化することも考えられるのではないか」想像ですが、作者はそう考え、物語世界をそのように設定したのだと思います。そして、物語世界の人たちは、その仕組みに自覚的に、八丁標の外は怖い世界、内側は安全、という元々は虚構であったものを、教育を通じて社会全体の共同幻想とすることで現実化し、八丁標内部を呪力漏出から守ったのでしょう。物理的な注連縄はシンボルでしかなく、本質は登場人物たちの心の中にある心的装置です。このあたりの設定はシビれるほど上手いと思いました。
あと、生物相についてこまかい描写がたくさん出てきます。独特の世界観を生み出していてよかったですが、後半は正直疲れてきました。でも、物語のなかでフィクションの学名とかでっちあげて学術的資料からバケネズミの起源を推測したりするようなセンスはすごく好き。
最後の戦いあたりの描写はやや残念でした。最後の逆転劇は、おそらくその場面ありきで、そこに至るロジックが組まれたのだと思いますが、無理がありすぎるように感じました。とはいえ、自分は表面的なストーリーをあまり重視しないタチでして、総合的評価から多少減じたところで星は文句なしの5つです。
- 2022年11月22日に日本でレビュー済みAmazonで購入アニメで存在を知って、原作をいつか読みたいと思っていました。
アニメでは描写しきれなかった内容がとても面白かったです。
他の国からのトップレビュー
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Charly2016年11月17日にアメリカ合衆国でレビュー済み
5つ星のうち5.0 Fantastic series!
Amazonで購入If you couldn't tell already this book is in Japanese only and as typical for novels it does not use yomigana/furigana. The book is small in fact my hand is bigger than it.
Fantastic series! As i had expected, the novel is so much better than the TV series. I bought 2 of the 3 books in this series used because the new versions were $100+ for whatever reason, so i was scared of the condition; however, to my relief, both used ones were in perfect condition. I couldn't tell which were used and which was the new one.